初めての方は一度診察後、予約制となります。
巻き爪治療は平日のみとなります。

巻き爪・陥入爪とは?

爪の縁が指にくい込んで痛みや炎症を起こしているものを「陥入爪」、丸まっているものを「巻き爪」といいます。陥入爪の人は巻き爪になっていることも多く、爪の角を切ると一時的に痛みはなくなりますが、爪が伸びた時に更に巻き込み、より重症な巻き爪となります。
巻き爪がひどくなると、トランペットネイルといって、トランペットの中央の管のように爪の先がうずまきを描くようになることがあります。

巻き爪・陥入爪の原因は?

深爪、先の細い靴、外傷など

当院で行っている巻き爪の治療

1.そがわ式巻き爪矯正法

そがわ式巻き爪矯正法画像
SH(Spring Hook)ワイヤーの原理模型図

そがわ式陥入爪・巻き爪矯正法(SH法)は、香川県のそがわ医院 十川秀夫医師が考案された方法で、多くのタイプの陥入爪・巻き爪に対応しています。現在もどんどん進化し続けています。当院では今までいろいろな方法を試しましたが、最近はほとんどこの方法を行っております。ピンの自由度と矯正力が高く、ほとんどどのタイプの陥入爪、巻き爪にも対応可能です。

"そがわ式"の紹介、ならびに施工施設一覧は下記をご覧ください。

そがわ式巻き爪矯正法

※山梨県下で"そがわ式"を行っているのは当院のみです。

2.ネイルエイド

ネイルエイド画像

埼玉医大形成外科の簗(やな)由一郎先生が開発した巻き爪矯正器具です。短時間で簡単に装着可能で、強い矯正力を持ち、はずれにくい構造になっています。また繰り返して使え耐久性があり、ニッケルチタン合金のため耐腐食性もあります。誰でも簡単に使える、画期的な矯正器具です。

ネイルエイドについて

3.ペディグラス法

ペディグラス法

これは、弾力の強いプラスチックの小さい板を強力なボンドで貼り付けることで、食い込んでいる爪の端を持ち上げる方法です。

爪や皮膚を切ることなく行えます。治療中も痛みはほとんどありません。治療後もほぼ痛みなくすぐに普通に歩いたり走ったりできます。ワイヤーの治療のように引っかかることもないので靴下を履いても靴を履いても違和感はありません。

施術に時間がややかかるのと、化膿している時にはできない難点があります。
見た目は大変きれいです。治療にかかる時間は爪の状態によりますが、1回あたり30分から60分程度です。治療の頻度は1~2か月に1回付け替えます。軽症の方では2~3回で終了となります。重症の方の場合は4~6回程度の付け替えが必要となります。

ペディグラスについて

現在当院では、前出のそがわ法とペディグラス法を中心に行っております。

※料金について
金額はどの方法も5,000円前後となります。
詳しくは診察時にお問い合わせください。

4.超弾性ワイヤー式爪矯正

超弾性ワイヤー式爪矯正画像

ほとんど痛みはなく、簡単な治療です。手術や痛みのある治療を望まない人や重度な巻き爪の人には非常に良い治療法と考えます。足の外科で有名な町田英一先生考案の方法で、私も実際に先生について学んできました。

処置内容

  1. 注射針を用いて伸びた爪に2つ穴をあける。
  2. その穴に1本のワイヤーを逆Uの字に通す。
  3. ワイヤーを引っ張って切る。
  4. 医療用の瞬間接着剤で固定。

したがって、爪が2mm程度伸びていないとつけられません。
処置は数分で終わります。
爪を普通に切る所に穴を開けるだけなので、麻酔は普通必要ありません。
ほとんど日常生活に支障はありません。

  • 入浴は可能です(赤みなどがある場合は診察を受けて下さい)。
  • 靴下などで引っかかりがある場合は、カットバンで覆って下さい。

足の爪は月に約2mm伸びるので、1~2か月おきに爪を切り、再度新しいワイヤーの交換を行います。痛みが消えて、爪の形状が改善すれば治療は終了です。治るまでの期間は患者様それぞれで大分違ってきます。ただし、なかには再発することもあります。また深爪をしたり、合わない靴を履いて爪を圧迫したりしていると、また巻き爪になってしまいます。しかし、爪が巻いてきても再度ワイヤーを装着すれば痛みも取れますし、治りも早いです。
※爪の矯正に関する詳しい解説は、町田英一先生、超弾性ワイヤー製造元の多摩メディカルのホームページにございます。

5.VHO式爪矯正

VHO式爪矯正画像

主にドイツで行われている巻き爪矯正法で、1979年にメディカルフスフレーガーのエルビラ・オスホルト氏により開発された方法です。

この方法であれば、爪の先端が伸びていない短い爪にも治療できます。

※当院では国際的な特許を有するVHO式爪矯正のライセンスを取得して治療に当たっております。

処置内容
  1. 爪の両サイドの溝にVHOワイヤーをかける。
  2. U字ワイヤーをひっかける。
  3. 専用のフックでU字ワイヤーを回転させながら締め上げる。
  4. 余分なワイヤー部分をカットする。
  5. 靴下が引っかからないように中央部を人工爪でコーティングする(紫外線で硬化)
  6. 紫外線で硬化させる。

固定したワイヤーは爪の伸びと共に前方に移動するので、爪の伸びによりますが施術して3ヶ月後位に付け替えを行います。これを1年くらいかけて矯正していきます。再発することもありますが、その時はまた再度装着を行います。
施術には1か所につき約20分程度かかります。

※詳しくはこちらをご覧ください。

3TO(VHO)巻き爪矯正技術

6.ガター法

陥入爪に対して行います。局所麻酔をした上で、点滴に使う細く柔らかいチューブを食い込んだ爪と皮膚の間に挿入します。チューブが爪の食い込みを抑えるので痛みが和らぎます。チューブは爪に固定しておき、数か月爪が伸びるのを待ちチューブを外します。
治療中の入浴は可能で、軽い運動は問題なく行えます。

7.フェノール法

フェノール法画像

局所麻酔下に彎曲した爪の皮膚に食い込んでいる部分を爪の根元まで切除し、同部の爪が再生しないように爪母をフェノールという薬剤にて腐食させる方法です。爪の幅が広く過剰な肉芽増生を伴うなど陥入爪が比較的ひどい人に行います。術後ほとんど痛みを伴わず、翌日よりシャワー浴が可能です。1~7%の方に再発があるとされ、爪の幅が少し狭くなります。こちらの治療法は健康保険が使えます。

タコ・ウオノメ

タコ・ウオノメ治療

タコ・ウオノメ治療画像

タコ・ウオノメは皮膚への圧迫や摩擦が繰り返し起こることに対する体の防御反応の一つで、タンパク質のケラチンが過剰に作られることで、皮膚が厚く硬くなります。ウオノメには芯があり、削るだけではなく芯の治療も必要です。
当院ではグラインダーなどの専用の器械を用いてのタコ、ウオノメの治療を行っております。

装具外来

義肢装具士による装具や靴の作製などは火曜・木曜に行っています。予約制となりますので、ご注意ください。